繁殖育成に携わる妻のメッセージ

 私は主人同様、幼少の頃から動物が好きで特に犬と一緒に生活する事が子供の頃からの夢でした。子供の頃、近所で子犬が出産すると毎日毎日足を運び時間の経つのを忘れ自宅に戻って母に叱られました。                                テレビなどで猛獣の赤ちゃんを飼育係の人が哺乳瓶で授乳しているのを観ると自分でもやってみたく画面に見惚れていました。                             主人のお客様が私の父の知り合いという縁で主人との婚姻が決まった時には主人との生活より犬との生活が待ちどうしくて胸が弾みました。                   結婚後1男1女に恵まれ、下の息子が幼稚園入園を機に子犬の繁殖を本格的にやりたいと思い、基本的なことはすべて主人の手ほどきを受け、その後は独学で勉強して主人、獣医さん、知り合いのショウ専門のブリーダー、犬関係の友人など様々な方々からの知識を得て研究勉強の毎日で、その頃が一番に生きがいを感じた時期でした。私の場合は書籍などからの知識より実際の行動体験での知識がほどんとです。子犬の繁殖は大好きですが楽しい事ばかりではありません。悲しくて涙を流す時、思うようにいかなく悔しくて主人にあたる事は何度もありました。すべての子が元気に生まれるとは限りません。無事出産してもすべての子が健康に育つかどうかもわかりません。健康で元気に育って新しい家族の方々へお引渡しをして、お客様から喜びと感謝の言葉を頂いた時が一番に嬉しく達成感と満足感に浸り、やりがいを感じる時です。


   子犬繁殖の実際

 母体となる母犬は小型、中型の場合は二度目の発情の時、大型犬の場合は三度目の発情の時からの交配です。発情周期は個体差がありますが若い牝犬で年二回の周期です。発情13日前後〜15日頃の交配が90%以上の受胎率です。交配後30日〜40日くらいで受胎しているかどうかがわかります。
交配後の母犬の食事は受胎している場合は徐々に与える量を増やします。どんどんお腹が大きくなるようであれば子の数が多いのでもっと量的に増やします。
子犬は受胎すれば妊娠期間約63日での出産です。出産予定一週間くらい前には産室に移し変え少し薄暗くして室温を20度〜25度に保ちます。外部からの誘惑刺激をできるだけ避けます。
出産1週間ぐらいの子犬達は母犬にすがって乳首を探しオッパイ飲むだけです。母犬も一生懸命に面倒を見ます。(感動です!) 生後1週間くらいになると子犬も体力が出てきて持ち上げると手足をバタバタさせる子は元気な子です。手足をあまりバタバタしない子は注意して観察します。
体温が低体温ではなく口の中の歯茎、舌がピンク色であれば健康な子です。
出産頭数にもよりますが、生後25日頃から母乳と併用で1日一回の離乳食を与えます。
生後1ヶ月くらいには母乳と併用で離乳食を2回にします。母乳離れ(親離れ)後の離乳食は1日4回になります。離乳食とはパピー用フードと子犬用ミルクをペースト状にして人肌の温度にして与えることです。
以上は正常な出産の場合で難産の場合など状況の見極め判断と対処処置は知識経験の豊かなブリーダーでないとできません。生まれた子犬が低体温また仮死状態での出産のときは保温箱に入れて母乳を飲む生命力がないので犬用ミルクをお湯の溶かし針のついていない注射器に細いゴム管を付けて子犬の口から胃までゴム管をゆっくり差し込んで少しずつミルクを注入してやります。
※ 経験が必要なので真似はなさらないで下さい。
その後、子犬のお尻をティシュなどで拭いてあげて保温箱で管理します。かなり根気と労力がいりますが、このようにして無事に育ったこは特別な愛情があります。このようにして育った子をお客様にお譲りする時は必ずお話して、母犬からの移行抗体の免疫上、早めに1回目のワクチンを動物病院にて接種してお引渡しします。
(生まれてきたすべての動物はどうしても助けてあげたいですよね!)




  自家繁殖子犬のメリット

 自家繁殖といっても繁殖者の犬に対する考え方と犬に関する経験知識が一番のポイントになります。                                             子犬をお客様へお渡しするまで同じ環境での生活のため健康またストレスに関する心配はありません。またお求めなさる方にとっては父犬母犬なども見せてもらえます。遠方の方でもメールやお電話で父犬母犬のことを知る事ができます。ペットショップや在庫(子犬)を持たないネットネット情報だけでの販売などのような中間業者を通さず、ブリーダー(繁殖者)から直接ですので中間マージンがなく、価格的にも安価でその後の育成飼育管理の相談もでき、安心してお求めできます。


     自家繁殖犬種

☆ ラブラドールリトリバー(原産地 カナダ⇒イギリス)  
 体高=牡 56cm〜62cm   牝 54cm〜60cm
 体重=牡 29s〜34s     牝 25s〜30s
 聡明、鋭敏、従順で利口な性格が現代社会に受け入れられて盲導犬だけでなく様々な使役犬として活躍しています。大型の家庭犬として人気の高い犬種です。
◎ 毛色はイエロウ・ブラック・チョコレートに分かれます。


☆ ゴールデンリトリバー(原産地 イギリス)   
 体高=牡 56cm〜61cm   牝 51cm〜57cm
 体重=牡 29kg〜34kg     牝 25kg〜30kg 
 友好的で利口な性格でシェパード、ラブラドールと共に日本では社会的使役犬として多く活用されています。 ラブラドール同様、家庭犬として人気の高い犬種です。


☆ ビーグル(原産地 イギリス)   
 体高=牡 35cm〜38cm  牝 30cm〜35cm
 体重=牡 9s〜10kg    牝  6kg〜8s
 明るく活発な愛嬌のある性格で子供から高齢者の方まで多くの愛好者がおります。
◎ 13インチビーグルと15インチビーグルの区分がありますが上記は15インチビーグルのサイズです。ホワイト&ブラックタンとホワイトレモンの毛色で
ハウンドカラーも許されます。


☆ ジャックラッセルテリア(原産地 イギリス⇒オーストラリア)  
 体高=牡 25cm〜28cm  牝 22cm〜25cm
 体重=牡 5s〜6,5s    牝 4,5s〜5,5s
比較的に日本では新しい犬種でいろいろなサイトで「ジャックラッセルテリアは飼育が難しい」と謳っていますが、まったくそのような事はありません。性格が明るく活発でいろいろな物に興味を持ち飼育管理の仕方で楽しく飼育できる犬種です。
毛質はスムース・ラフ・ブロークンの区分があります。
◎ スムースは均等な長さと毛量で短い直毛 ◎ ラフは毛が少し長めでほんの少しのウエーブがある ◎ ブロークンは長い毛と短い毛が生えている